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子供を持たない人生について。後悔はないと考えたい

子供を産まない選択をして、気持ちが揺らぐことがあります。

わたしは持病があるので、毎日一定量の薬を飲まないといけないこと、睡眠も自力ではできないので、睡眠薬に頼らざるを得ないこと。転勤族なので、転勤のたびに子供の環境が変わる恐ろしさ。

ママ友たちとの交流もこわかったです。両親に頼るのも転勤があるため、遠く離れたところでしなければなりません。

わたしにとって子供時代は本当に嫌なことばかりだったので、子供を通して追体験をするのも嫌だし、自分がなにより子供という繊細で傷つきやすい生き物を育てるという自信がまったくありません。

だから子供を持たない人生を選びました。

それでも子供や赤ちゃんを街で見かけると心が揺らぎます。まったく遺すものもなく財産を築いていっても意味がないと主想うし、子供を産んで育てるという人間や生き物の本能の部分を体験しないままでいいのかと、そういうことを考えてしまうのです。

夫は今でも子供を欲しがっているので、いつかわたしは夫を解放してあげないといけないという強迫観念にもかられます。この年は本当に悩むことがたくさんあって、子供を作るための努力はもう十分したんだからと思いつつ、これでいいのかとやはり悩みます。

子供を育てられている人はすごいなと思ってしまいます。

わたしは子供時代にいい思い出がないので、わたしがもし親になったとして、親として100%の愛情を注げるかと言ったら、できません。

自分がつらい体験をしてきたからこそ、子供に対して1%でもいらいらしたり、つらい、きつい、と思ってしまったら子供をその瞬間に精神的に傷つけるのではないかと怖いのです。

若いときに勢いでえいやっと産んでおけばまた違った人生もあったかもしれません。

でももう40歳近くになって耐力もないし、お金のことを考えても、わたしがその「母になる」ということ自体にもネガティブに考えてしまうという事実があるので、やっぱり無理かなと思います。

夫には申し訳なく、わたしといる以外の他の選択肢を考えてもいいんだよとは伝えてあります。夫はわたしと別れてしまった方が幸せかもしれないと思うからです。でもわたしには夫が必要で。どう考えていいのか、このままでいいのか本当に思い詰めてしまう。こんなに辛いことはありません。

ただ、その時その時で精一杯自分の最善だと思える、もしくは精一杯のぎりぎりの選択をしてきたという自負はあります。人よりも深く考え、自分にできることや私の選択が周りの人にどういう影響を与えるか、それを考慮してもその選択でいいのか。
そこについては自信を持っていていいのかなと思います。
そうじゃないと自分がかわいそうだと思ってしまうから。

友達に迷ったときはどう考えればいいのと相談したことがあります。

その友人が言うには、その時その時できることを精一杯やって、未来のことは考えず、今のことだけ考えそのうち、この選択で正解だったと思えるようにする。と返してくれました。

その言葉がその時の私にとっては「無責任」に聞こえていた時期もありますが、未来は過去と今の積み重ね。変えられるのは今、今の自分の行動だけです。

わたしはつい未来のことについて考え、ネガティブな状態に陥りがちですが、この友人の言葉はわたしに今じんわり響いてきています。

「なるようになる」と言われたこともあります。その発言を聞いた時もわたしは無責任に感じたものですが、今を変えることしかできないので、精一杯生きて行きついたところが答えになるんだと感じています。

わたしは用意周到ですが、過去を振り返ると一切自分の意図したところに向かっていません。だから人生に目標を持つことを辞めようと思います。今を生きる。そうやって死ぬ前にいろんなことを思い出して穏やかな気持ちになっていたいと、そう思っています。

では、また今度。

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